先日、歌声合成ソフト VOCALOID 用に、待望の日本語男性ボーカルの歌声データが発売されました。‘KAITO’という愛称を付けられたこのソフトは、これまで当サイトの「歌曲の部屋」で活躍してくれた‘MEIKO’とともに、またこれから賢治の歌曲を歌ってくれることと思います。
今日は試しに、以前からアップしていた「黎明行進歌」のデータを、この男声バージョンに手直ししてみました。彼は1番と2番を独唱し、3番と5番の合唱にも加わっています。
ただこの歌声は、メーカーによるキャラクターデザインの絵にもあるように、いかにも当世風な「さわやか」系の声質ですね。旧制高校の寮歌のようなノリのある「黎明行進歌」には、ちょっとそぐわない感じがするのは否めません。
今回のデータでは、‘Gender Factor’というパラメータを少し高くして、これでもデフォルトよりは少し「男っぽい」声にしてあります。
「黎明行進歌」のページからは RealMedia 版や Windows Media 版も聴けますが、下からも MP3 版を聴けるようにしておきます。
また、同時にこのファイルを podcasting「宮澤賢治の歌曲の世界」でも公開しました。
toyoda
kaito,私も購入しようか考えていました。
確かに、声質に特徴がありますね。
しかし、黎明行進歌楽しく聞くことが出来ました。
ありがとうございました。
hamagaki
toyoda様、「黎明行進歌」をお聴きいただきありがとうございます。
これまで‘LEON’という英語男性ボーカルデータも持っていたのですが、
‘MIRIAM’のように日本語を歌わせようとしても使いものにならず、これまでは女声ばかりで歌曲を作っていました。
‘KAITO’になって、かなり使いやすくはなりましたので、またぼちぼちと男声による曲も作成してみたいと思っています。
今後も、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。