今日は、先日ご紹介した「'09 京都・賢治の祭り」の最終日で、私は昼すぎに自転車で行ってきました。
会場の「アートステージ567」というスペースは、下写真のような京都らしい町家を改修した建物の、2階部分にあります。道路に置いてある青いポスターを貼った看板が、今回の「'09京都・賢治の祭り」の案内です。建物1階は、「コロナ堂」というおしゃれな雑貨屋さんになっています。
私は、11日(木)の、アニメーション「よだか」の上映と朗読、という回も拝見させていただきました。かいずけん氏という映像作家の、美しい光と影の表現が、印象的でした。
今日は、「フィナーレ」と題して、この数日間に登場した様々な方が朗読をしたり、歌を唄ったり、パフォーマンスをしたりという、にぎやかな催しでした。
下写真は、ギターの三島邦生さんの伴奏で、みんなで「星めぐりの歌」を唄ったところです。左側の方が、会場の人のために歌詞を示してくれています。
あと、今日のイベントに参加してみて私が本当に驚いたのは、このスペースを運営し、1階の「コロナ堂」も経営しておられる方が、「〔地蔵堂の五本の巨杉が〕」に「鈴木卓内先生」として登場する鈴木卓苗氏のお孫さんだった!ということでした。
その方は、最近になって初めて花巻を訪ねられたのだそうですが、残念ながら地蔵堂の巨杉は伐採されて切り株だけになった後だったとのことです。(まだ巨杉が残っていた頃の地蔵堂は、「巨杉」詩碑のページ参照。)
それにしても、花巻からこんなに離れた京都にも、賢治と何らかのゆかりのある方が暮らしておられて、そして直接お目にかかれるとは、私にとって幸福なサプライズでした。「出会い」というのはあるもんですね。
最後に下写真は、会場で展示されていて、あんまりかわいいので思わず買ってしまった、「猫の事務所」の事務長と書記たちです。
游氣
弟の写真ありがとうございます。
主宰者は比叡山の賢治の詩碑が関西賢治ファンの聖地だとおっしゃってます。
どの地区にも賢治の作品や精神に影響を受けている人たちがいるのですね。
初期の伝記的偉人像から脱して、賢治の描いた世界観が静かに広がっているのでしょう。
毀誉褒貶を通して、一人ひとりの中に静かに広がって行くことを期待しています。
このブログはそのための客観性に優れた素晴らしい存在です。
ゆき
『猫の事務所』私も注目のオブジェでした。
猫らしい、かわいらしいしぐさと
情報操作と排除が人間くさいお話ですよね。
猫の第六事務所が解散となった後の
猫達は、どうなったのでしょう?
このオブジェは、持ち上げて触れるのですか?
できれば、竈猫さんのために、掌で竈を作って
風邪をひかないようにしてあげてくださいね。
しくしく、しくしく、泣かないでいいように。
http://o-musbee.jp/fanta/picture_book/play_neko.html
ふぁんた時間、立ち読みできるので、最近のお気に入りです。ご存知かもしれませんが・・・。
hamagaki
>游氣さま
写真は携帯電話のカメラで撮ったので、ちょっとぶれてしまって申しわけありません。
ところで、「関西宮沢賢治の会」は、毎年9月21日には比叡山の賢治歌碑の前で、延暦寺の僧侶の方々にも参加していただいて、「宮沢賢治忌法要」を主催しておられます。ご指摘のように、この場所は関西では賢治の「聖地」という感じは確かにあります。
また、当ブログには過分なお言葉をいただきまして恐縮です。その内容については、一部方面からお叱りを受けることもあるのですが、これからも精進して客観的に、そして私自身が賢治のことを大好きな気持ちを率直に、書きとめていきたいと思っています。
>ゆき さま
なんと他にも、この猫たちに注目していた方がおられたとは! すみません、私が連れて帰ってしまいました。 m(..)m
彼らは木の台の上に座っているだけで、持ち上げて触ってやることができます。足の裏には、「肉球」も描いてあります。
それにしても、「かま猫」だけ座る台がなくて立っていて、事務所におけるつらい立場を暗示しているかのようで、可哀そうです。あるいは、「かま猫だけが泣くのをやめて、まつすぐに立ちました。」というシーンのようでもあります。
これからだんだん冷えてきますので、寒い夜にはお教えいただいたとおり、掌で竈を作って暖かくしてあげることにします。
あと、「ふぁんた時間」、知りませんでした。賢治のいろんな作品が視聴できて、それぞれに味があっていいですね。思わず見とれてしまいました。
ご教示ありがとうございました。
それから、当ブログのシステムでは、コメントをそれぞれのお手元で訂正や削除ができる仕組みになっていないもので、ご迷惑をおかけしました。字はいちおう当方で修正させていただきました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。