今日、北上市の日本現代詩歌文学館において、第21回詩歌文学館賞の贈賞式が行われました(岩手日報記事参照)。詩部門の受賞は、以前にもこの欄でご紹介したように、『アルボラーダ』を出された入沢康夫さんでした(右写真・向かって左端が入沢康夫氏)。
上記記事によれば、式において入沢さんは、「受賞の言葉の代わりに、最新の詩を朗読したい」として、「クモの巣進化論」という作品を朗読されたのだそうです。さすがに「詩人」の面目躍如ですね。
この「クモの巣」とは、はたして World Wide Web の隠喩でしょうか。私は会場にうかがうことができませんでしたが、ぜひ現場で生の作品をお聴きしたかったものです。
これからも、詩の創造および賢治研究に、ご活躍をお祈り申し上げています。
ところで下の画像は、贈賞式を前に私が入沢さんから頂戴して、家宝として大切に(HDDやメモリの中に)保管している、作者の「自筆揮毫」です。
これは『アルボラーダ』に収められている「是无等等呪」という作品の全文で、贈賞式の主催者から依頼を受けて、入沢さん自ら作成されたということです。今日の会場のどこかには、この原本が飾られていたのではないでしょうか?
つめくさ
慶賀にたえません。
私も、入沢先生にご署名を戴いた『プリオシン海岸からの報告』の頁を、たまらず開いてしまいました。
青くてもあるべきものをアルボラーダ (まさにをかしき)
hamagaki
つめくさ様、いつもありがとうございます。
上の「自筆揮毫」は、メールに添付した形で3月末に作者様から頂戴して、当初から嬉しくてたまらなかったのですが、ぐっとこらえて授賞式まで我慢して、この日を待って公開させていただいた次第です。
何とも言えない諧謔味が、入沢先生らしくて素敵です。
みちのくの 詩(うた)の館(やかた)を はるか賀す