サイト内検索設置

 ページの右上の方に、新しい「検索窓」を設置しました。

 今回の「検索」では、ご覧のように入力窓の下に、「サイト内全文検索」と「詩テキスト検索」という2つのラジオボタンが付いていて、このいずれかのボタンを選択することによって、検索を行う範囲を変えられるようになっています。
 当サイト内には、「宮澤賢治全詩一覧」や『春と修羅』草稿一覧「第二集」草稿一覧「第三集」草稿一覧などからリンクされている、賢治の全詩作品のテキストがアップロードされているとともに、過去のブログ記事や、「歌曲」「石碑」「経埋ムベキ山。」その他もろもろのページが収められているのですが、「サイト内全文検索」を実行すると、これら全ての文書を対象に検索が行われるのに対して、「詩テキスト検索」を行うと、これらのうち賢治の詩作品のテキストだけが検索対象となります。

 たとえば、「心象」について、賢治が詩の中で言及している箇所と私がブログ記事で触れている箇所を、併せてリストアップするのならば、検索窓に「心象」と入れて「サイト内全文検索」を選んで検索すればよいわけですし、またたとえば賢治が詩の中で、「青」と「蒼」と「碧」をどのような文脈で使用しているか調べてみたいのならば、それぞれの文字を入れて「詩テキスト検索」を選び、虫眼鏡のアイコンをクリックしていただければよいわけです。

 『新校本宮澤賢治全集』別巻の「索引」が2009年に刊行されてからは、この強力な「索引」のおかげで、詩だけでなく賢治の全作品の詳しい調査ができるようになりましたから、上のような「詩テキスト検索」の存在意義も減少しましたが、それでも賢治の詩の中に出てくる単語を、とにかく手軽に調べる手段としては使えます。

 ただ、この検索システムの難点の一つは、たとえば「春と修羅」という単語を「サイト内全文検索」で検索すると、このページでも上にあるような「メニュー」の中の「『春と修羅』草稿」という文字に反応してしまうので、厖大な数のページがヒットしてしまって実用的な検索にならないということがあります。先日までは、右横のサイドバーに「タグクラウド」を載せていたのですが、これもその中に含まれる単語が検索の邪魔をしてしまうので、今は外しています。他にも、検索した単語がたとえば「最近の記事」のタイトルなどにたまたま入っていたりすると厄介ですが、これらの問題の根本的な解決は、私のIT技能ではなかなか難しそうです。
 意図したような検索結果が出ない場合は、お手数ですがいろいろ工夫しながら試してみて下さい。

 検索用のブログラムとしては、「Unicode版 msearch」という CGI アプリケーションを、少しアレンジして使用させていただいています。これは、あらかじめ対象文書のインデックスを作成しておいてから検索をかけるという方法をとっているので、結果の表示が非常に速いのが特徴です。こんな便利なプログラムが無料で利用できるとは、ほんとうにありがたいことです。

 この「検索」が、賢治の世界に分け入る上で、何かのお役に立てば幸いです。