先週12月8日に、「日本イメージ心理学会」のシンポジウム「宮沢賢治の持つイメージの世界をどう読み解くか」でお話をさせていただいた際の配付資料を、下記にアップしました。嵩高いタイトルでちょっと気恥ずかしいですが、ご興味がおありの方にお読みいただけましたら幸いです。
ところで今回の発表では、賢治のモチーフをあしらった縦書きのパワーポイントテンプレートを作成して、初めて使ってみました。作品テキストを引用する際には、やはり縦書きの方がしっくり来るので、従来は横書きと縦書きが混在するスライドになっていたのですが、これで全体が縦書きで統一できました。
タイトル行の区切り線の上端には、賢治が描いた「月夜のでんしんばしら」を入れています。
スライドの中から、アニメーションを用いた数枚を、GIFにして下に貼っておきます。
つめくさ
久々にお邪魔します。
先日 s.kenji先生から抜き刷り各種を頂戴し、中の一冊「宮沢賢治作品と解離―主体と知覚の変容に着目して―」を拝読しました。
「解離」というものの概念はますます複雑になっているそうですし、hamagakiさんご作成の資料「宮沢賢治作品の幻想性の由来」の大部さに圧倒されタジタジとなるのですが、上のアニメーションではスッキリ感を味わうことができます。(脳内爽快?)
いつも有難うございます。
hamagaki
つめくさ様、お久しぶりです。
全国的に大変な中、書き込みをありがとうございます。
ご指摘のように、「解離」という概念は、近年ますます複雑化していて、いったい何が解離の「本質」なのかわからなくなってきている面もありますが、私としては上のスライドにも示しましたように、「自我と外界の境界が、何らかの仕方で変容する」という形で、とらえられないかと思っています。
宮沢賢治という人は、その自我と、外部の自然や他者との間の境界が、非常に薄く柔軟で、自在に変形しやすい人だったのではないかというのが、私のイメージです。
つめくさ様のご健康を、お祈りしています。