「第3回イーハトーブ・プロジェクトin京都」案内

 寒い日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて、また下記のとおり、「第3回イーハトーブ・プロジェクトin京都」を開催いたします。震災1周年の、ちょうど1週間前にあたります。

東日本大震災復興支援企画
第3回イーハトーブ・プロジェクトin京都

日時: 2012年3月4日(日) 午後2時開演(午後1時半会場)
場所: 京都府庁旧本館正庁
内容:
  1. 「私家版宮澤賢治幻想旅行記・抄」 構成・出演 竹崎利信
  2. 「宮沢賢治 ~人と思想(その1)~」 小講演 浜垣誠司
  3. 「なめとこ山の熊」 かたり 竹崎利信 & 音楽 友枝良平

参加費:2000円(義援金とします)
参加のお申し込みは 075-256-3759(アートステージ567)まで(12時-18時、月曜休)

 そして、下がチラシです。クリックすると別窓で拡大表示されます。

「第3回イーハトーブ・プロジェクトin京都」チラシ表

「第3回イーハトーブ・プロジェクトin京都」チラシ裏

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 プログラムの最初の「私家版宮澤賢治幻想旅行記・抄」は、賢治の生涯や作品を題材としたいわゆる「一人芝居」で、竹崎利信さんが構成し、演じられます。賢治の作品の引用が散りばめられていて、賢治好きにとってはまるで名作カタログのようにも楽しめますが、はたして「わたし」が「あの人」を追い求める旅の行方は、いったいどうなるのでしょうか・・・?
 当日のプログラムのメイン・イベントは、竹崎さんによる「なめとこ山の熊」の「かたり」と、友枝良平さんの揚琴演奏のコラボレーションです。これはお二人のとっておきのレパートリーで、私は今から想像するだけでも涙がこぼれそうになります。
 私のお話は、「幻想旅行記」で浮かび上がる賢治の「人となり」と、「なめとこ山の熊」のバックボーンとなっている彼の生命観とを、つなげるような橋渡しになれば、と思っています。

 今回、会場として使用する「京都府庁旧本館」は、明治37年に竣工され今は国の重要文化財となっている建物です。「正庁」というのはその中でもいちばん立派な部屋で、公式行事や公賓の接遇などに使われていました。大正4年の大正天皇即位の礼および昭和3年の昭和天皇即位の礼の際には、内閣全体が天皇に帯同し京都に来ていたので、この部屋で閣議が行われたということです。
 前回の「法然院本堂」もそうでしたが、この会場も、中に入ってその空間を体験していただくだけでも、価値のあるところだと思います。

京都府庁旧本館正庁

 上の写真は、先月に下見に行った時のものです。シャンデリアや大きな窓とカーテンから私がちょっと連想したのは、賢治が通っていた盛岡高等農林学校の「講堂」でした。ちなみに、盛岡高等農林学校の本館は大正元年の竣工で、やはり重要文化財に指定されています。

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 チラシに使用させていただいた絵(木版画)は、前回に続いて鈴木広美画伯の作品です。
 本来は「なめとこ山の熊」とは全く無関係な作品なのですが、私はこれを見て、小十郎が死んでしまった後で、いつも一緒に猟に出ていたあの犬が、小十郎のことを思いつつ夜空の星を眺めているところに思えてしようがありませんでした。あるいは、視線の先には、熊たちが環になって小十郎の遺体を囲んでいる情景があるのかもしれない、などとも思えました。
 それで無理をお願いして、チラシに使わせていただいた次第です。この場を借りて、鈴木広美さんに感謝申し上げます。

 ついでにご紹介すると、版画のバックの山並みは、私が2004年に実際になめとこ山の周辺で撮ってきた写真をもとにしています。(下写真でなめとこ山は、中央やや右寄りに霧で隠れてうっすらとだけ見えます。)

なめとこ山のあたり

 テキストの区切りに置かれている小さな白い花は、熊の母子が印象的な会話をかわしていた「ひきざくら」(=こぶし、マグノリア)です。

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 参加ご希望の方は、当サイト管理人あてにメールをいただくか、上にも記しましたように 075-256-3759(アートステージ567:12時-18時、月曜休)まで、お電話を下さい。
 早春の京都で、お待ちしています。