湖南航路

 1921年(大正10年)4月の賢治・政次郎の関西旅行において、二人が乗船した「湖南汽船」の航路を、Google Map の衛星写真上に表示してみました。琵琶湖の南端部にあたります。

 (1)ー(9)の数字が付いている水色のマーカーは、現時点で確認できた昭和初期の停泊港、(駅)印は、二人が東海道線を降りた大津駅(当時)、(石)印は、『【新】校本全集』年譜篇に、二人が乗船したと書かれている「石場浜」です。
 先日の記事で書いたように、もしも「石場港」が当時この航路で使われていなかったとすれば、二人は(6)「膳所港」か、(5)「紺屋関港」のいずれかから乗船したと思われます。
 そしていずれにせよ、(1)「坂本港」で下船して山手に向かって歩き、比叡山の登山にかかったわけです。

(1)坂本; (2)唐崎; (3)三井寺; (4)浜大津; (5)紺屋関; (6)膳所; (7)瀬田; (8)石山寺; (9)南郷; (石)石場浜; (駅)当時の大津駅(現在の膳所駅)