「歌曲の部屋」の「星めぐりの歌」のページに、林光氏の編曲による混声四部合唱版「星めぐりの歌」をアップしました。
これまで当サイトでは合唱版の「星めぐりの歌」としては、岩手出身の夭折した作曲家・加藤學氏の編曲によるものを載せていましたが、加藤氏の躍動感あふれる曲と対照的に、こちらは終始静かに歌われます。一定のテンポで変わらず流れつづけるピアノのアルペジオは、悠久の星座の運動を表しているかのようでもあります。
単純で素朴な歌になっているのですが、ほんの少し現れる不協和音が、また独特のスパイスになっています。
東京混声合唱団が毎年夏に行っている「林光・東混 八月のまつり」というコンサートでは、1985年の第6回以降、毎年最後にこの曲が歌われるのだそうです。
下記から、MP3 ファイルをご試聴下さい。
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだめの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。
miki3998
はじめまして、私は北鎌倉に住むmiki3998と申します。
生まれは花巻で、実家の傍には双子星橋があったり、賢治の童話に由来した公園がある町です。
星めぐりの歌は夕方5時になると、花巻の町中にその歌が流れ、里帰りするたびにその歌を耳にします。ちょっと寂しい歌ですが、心が洗われるようで、大好きな歌です。
又お邪魔させてください。
hamagaki
miki3998 様、はじめまして。コメントをありがとうございます。
双子星橋・・・「枇杷沢川」だったでしょうか? 公園のあたりはとてもファンタジックな雰囲気だったような記憶があります。
私は京都で暮らしているのですが、できればまた今月中に一度、花巻に行きたいなと思っているところです。
ところで、花巻の夕空に流れる「星めぐりの歌」を、じつは私は昨年の夏に花巻に行った時に録音してきて、このブログ中の「さまざまな場所の「星めぐりの歌」」という記事から聴けるようにしてみました。カラスの声も入っていて、夕暮れのせいか何となく寂しい感じですね。よろしければ、聴いてみていただければ幸いです。
今後とも、よろしくお願いいたします。末筆ながら、「エル」さんのご冥福をお祈り申し上げます。