番組紹介の中に「宮沢賢治」というキーワードが含まれていたためか、うちのHDDレコーダーは、日テレで今晩放送された「妻の秘密・夫の不貞・姑の見栄」という2時間ドラマを、自動的に録画してくれていました。
題名だけ見ると、どこが宮沢賢治やねん、という感じですが、よくサスペンスもので新聞のTV番組欄に付けられている長い「副題」のようなもの(?)は、次のとおり。
「涙のホームサスペンス―盛岡発12時28分やまびこ56号空白の80分の謎―宮沢賢治の童話に隠された愛の悲劇…女心が鬼の心に変わった!」・・((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
で、実際に番組を見てみると、なかなか「賢治の童話」が出てこなくてハラハラさせられたのですが、結局は「なめとこ山の熊」でした。
池内淳子演ずる継母が、なかなか自分になついてくれない義理の娘(浅野温子の子供時代)に、絵本の「なめとこ山の熊」を読んでやることを通じて、はじめて「おかあさん」と呼んでもらえたという伏線があって、その後ある事情のために池内淳子が自殺を決意した時、「なめとこ山の熊」の絵本に出てきた「大空滝」を思い出して、その滝の前へ行って死のうとする、というのが一つの山場でした。
「賢治童話」が小道具とされた意味あいはさておき、その場面では、私も一昨年に賢治学会春季セミナーでなめとこ山を訪ね、大空滝を遠望した時の景色が再現されて、しばし懐かしい思いにひたれました。
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