今朝の朝日新聞に、「賢治が通い、構想育んだ?/『銀河鉄道』観測所保存へ」という見出しで、来年早々に取り壊し予定になっていた国立天文台水沢観測所の旧本館が、水沢市有となって保存される見通し、との記事が載っていました。
この取り壊しを惜しんで、去る11月27日には、賢治学会冬季セミナーとしてこの旧本館の見学ツアーも持たれたのですが、一転して保存が決まったわけです。
記事によれば、
ところが、全国の賢治愛好者らから保存の声があがり、12月14日に水沢市議会が保存を求める請願を採択。高橋市長が国立天文台水沢観測所の真鍋盛二所長に協力を求め、解体延期を決めた。
とのこと。
素晴らしいクリスマスプレゼント、と喜びたいところですが、すでに建物の老朽化が著しく修復費用は約1億円と見積もられており、どうやってその予算を工面するかという難題も残されています。
そのことについて記事には、「資金集めには、全国の賢治ファンから助力を求めることを検討している」と書かれていました。つまり、「全国の賢治ファン」が、サンタクロースになるつもりで頑張る必要があるのかもしれません。(胆江日日新聞も参照)
つめくさ
ほんとうに、クリスマスにうれしいニュースでした。
おっしゃるとおり、たくさんの方々の気持ちが
《ヘツケル博士!
わたくしがそのありがたい証明の
任にあたつてもよろしうございます》
とばかりに結ばれてゆくのではないでしょうか。
hamagaki
つめくさ様
コメントありがとうございます。
私は数年前、列車の待ち時間にこの旧緯度観測所を見学しようと水沢駅から歩いて向かったのですが、途中で時間切れとなって引き返したことがあります。
ありがたくもこれで見学の機会がまた持てることになりましたので、ぜひ一度訪ねて、その後の状況についてこの場でもご報告をしたいと思っています。