昨夜のうちに、28万アクセスになったようです。たくさんご覧いただいて、どうもありがとうございます。
ところで、最近ベータ版が公開された Google Earth というソフトはおもしろいですね。地球上のすべての場所を衛星写真で見ることができるようになっていて、東京などでは、建物の一つ一つまでが手にとるようにわかります。それ以外の日本の大半では、残念ながらそこまでの分解能はありませんが、3D表示で鳥瞰図にもできるので、一般の地図ソフトよりもリアルです。
右の写真は、花巻の南半分の方で、右下には賢治詩碑もあるはずですが、やはりちょっと見えないようですね。
つめくさ
オホーツクからの風のためか、すがすがしい夏をすごしております。ご紹介のW.ジェイムズの著作、面白そうなので少し読んでいます。
賢治の手紙の、「私がこれから、何とかして完成したいと思って居ります、或る心理学的な仕事の仕度~」、「わたくしはあとで勉強するときの仕度にとそれぞれの心もちをそのとほり科学的に記載して置きました」という言い回しそのものが、
ジェイムズの、「私は、時が来れば、できるかぎり鋭く、私の結論を方式化するつもりである。」「私は、これから片づけねばならない残りの仕事においては、もっと冷静で、もっと非同情的でありうると思う。」などという話ぶりに似ていてるような気もしています。
hamagaki
つめくさ様、コメントありがとうございます。
ご指摘のように賢治がW.ジェイムズから受けた影響というのは、けっこう大きいのではないかと思います。
「〔黒と白との細胞のあらゆる順列をつくり〕」という作品には、「意識の流れ」という言葉が出てきますが、これはジェイムズが自らの心理学において強調した概念で、V.ウルフとかJ.ジョイスなどの作家の小説スタイルにも大きな影響を与えたと言われています。
賢治が、シャープペンシルと手帳を常に携帯し、自らの「心象」をリアルタイムで「スケッチ」しようとしたのも、このような「意識の流れ」を書きとめようという試みなのではないかと思っています。
7月17日の札幌、今から楽しみにしています。