「剣舞の歌」新編曲アップ

 「歌曲の部屋」に、「剣舞の歌」の新しい編曲をアップしました。
 この編曲は簡単に言うと、「宮澤清六氏による朗唱の旋律を、伝統的な剣舞のお囃子のリズムに乗せて、一つの曲にする」というコンセプトにもとづいて作りはじめました。

 「宮澤清六氏による朗唱」とは、「有信堂マスプレス」という出版社から1960年に発行された『現代詩集(3)宮沢賢治詩集』に附録のソノシートに収められた、清六氏による「原体剣舞連」の朗読において、その終結部の「剣舞の歌」歌詞相当部分が、節を付けて歌われる箇所のことです。「【新】校本全集」の楽譜のもとになっていますが、最近では桑島法子さんの朗読でも聴くことができます。私は、今年の1月にイーハトーブ館を訪ねた際に、図書館でこの清六氏の歌を録音させていただいていました。
 「剣舞のお囃子」に関しては、今年5月に北上市の「鬼の館」を訪ねた際に、剣舞の記録ビデオからいくつかを録音していました。
 今回、これらから採取したエッセンスを融合させ、一つの曲にしようとしてみたわけです。

 清六さんの歌や、本物の剣舞の囃子からすると、その表面的な真似事にしかすぎませんが、一度お聴きいただければ幸いです。
 曲の最後は、「獅子の星座」や「天のがはら」にちなんだ「おまけ」です。