先週、小倉豊文氏の生涯について記事を書かせていただいたご縁もあり、昨日はお天気も良かったので、千葉県東金市にある小倉氏のお墓参りに行ってきました。
京都駅から8時前の新幹線に乗り、品川で千葉行きの普通電車に乗り換え、千葉からは外房線・東金線経由の普通に乗って、11時半に東金駅に着きました。
駅前の花屋さんで花を買って、ここからは路線バスもあるのですが、往路は時間の関係でタクシーに乗りました。目的地は、下の地図の赤いマーカーを立ててあるあたりです。
東金駅から県道東金片貝線で九十九里浜の方向に行くのですが、1926年から1961年までの間は、この県道にほぼ沿う形で、「九十九里鉄道」という小さな軽便鉄道が走っていたのだそうです。
下の写真は、白土貞夫著『九十九里鉄道』(ネコ・パブリッシング)より、1958年の九十九里鉄道です。
白土貞夫著『九十九里鉄道』(ネコ・パブリッシング)より
上写真で列車が走っていると同様の軌道跡が、小倉家墓所近くにも、残っていました。
こういう草の生えた平坦な軌道が、田んぼの中を見渡すかぎりずっと続いていました。廃線から60年以上も経つのに、綺麗に残されているのが感動的です。
そして下の写真は、小倉家の墓所の一角に建てられている、「絶筆短歌」供養碑です。
病 のゆゑにもくちん
いのちなり
みのりの
に棄てば
うれしからまし[裏面]
宮澤賢治先生の絶筆を勒し
先祖代々追薦の記念と為す
昭和三十年八月六日 小倉豊文
「みのり」という言葉に、稲の「稔り」と、法華経の「御法」を掛けて、賢治の生涯の二大テーマ(農業と仏教)が集約されている歌です。
昼過ぎにお参りを終えると、墓所からあと4kmほど東に行けば九十九里浜なので、バスに乗って見に行ってみました。
九十九里浜・片貝海岸
九十九里浜ということで、「99のモニュメント」というのが設置されています。
下記では、画像の下のスライドバーを横に動かしていただくと、九十九里浜のパノラマ写真がご覧いただけます。
下記は、打ち寄せる波の動画です。風の音がかなり大きく入ってしまいましたがご容赦下さい。
砂浜には、貝殻がたくさん打ち寄せられていました。
帰路は、海岸からバスで30分弱で東金駅に着き、大網まで東金線普通電車、大網から東京までは特急「わかしお」、東京からは新幹線で、京都には19時前に帰り着きました。
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