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「第2回イーハトーブ・プロジェクトin京都」終了

 その後もばたばたしていたのでご報告が遅れてしまいましたが、去る9月4日に、「第2回イーハトーブ・プロジェクトin京都 ― 能『光の素足』」を、無事とり行うことができました。
 当日は、台風が通り過ぎた後にもまだかなりの雨が降り続く、あいにくの天候でした。しかし、100名近くの方々が夕暮れの法然院に集まって下さいました。心より、御礼申し上げます。

 今回は、観世流シテ方能楽師・中所宜夫さんに、創作能「光の素足」を、法然院本堂の阿弥陀様の前で、お一人で舞い謡っていただくという試みでした。
 プログラムは、まず能に先立って、中所さんによる賢治の童話「ひかりの素足」の一部の朗読です。一郎と楢夫が、「うすあかりの国」で鬼に責められながら彷徨う場面、そしてそこに「にょらいじゅりょうぼん」という言葉とともに不思議な白い素足の人が現れる場面が、朗々と読まれました。途中、「にょらいじゅりょうぼん」と一郎が繰り返した瞬間、奥に控えていた日蓮宗のお坊様による如来寿量品の読経が始まり、中所さんの朗読と重なり合って進行しました。

 朗読が終わると切れ目なく、「ダーダーダーダーダースコダーダー」という地鳴りのような謡が始まりました。童話「ひかりの素足」から数年後の一郎が、山中で一人で剣舞を舞っているのです。私たちは、能の「舞い」と「謡い」が持っている凄いエネルギーの中に、引き込まれていったのでした・・・。

開演前の法然院本堂
開演前の法然院本堂