京都で開かれる賢治の朗読会や劇などの案内をいくつかいただきましたので、ご紹介させていただきます。
まず一つめは、もう明後日ですが、志摩欣哉さん他による「よだかの星」朗読と、かいづけんさん作のアニメ「よたか」の上映の会です。
私はこの9月に、志摩さんによる味のある朗読と、かいづけんさんのこの本当に美しいアニメを見ました。
第二回「りこさろん・朗読の会」
12月20日(土)開演午後2時
アニメ:『よたか』 =かいづけん 作
朗読: 竹崎利信 海津研 志摩欣哉
特別出品: 創作人形「よたか」 =寺本典子
会費: (予約)1500円 (当日)1800円
場所: 町家ギャラリー りこ(rico) TEL: 075-493-9838
京都市北区紫竹下竹殿町41
machiyarico41@mail.goo.ne.jp
次は、来年1月8日・9日にある「創作音楽劇『賢治の幻想』」。狂言師や俳優さんや小オーケストラの共演で、どんなものになるのか不思議で楽しみです。私も行ってみたいのですが、時間が間に合うかどうか。
創作音楽劇~音と言葉の出会い~賢治の幻想
2010年1月8日(金) 19:00~21:00
2010年1月9日(土) 19:00~21:00
7名編成のオーケストラと声楽家、狂言師・俳優による
アルティ完全オリジナルの「宮沢賢治の世界」を描きます。
イートハーヴの野山や森に、賢治が織りなす楽しくもまた哀しい物語。
その中で救われゆく賢治。
美しい幻想の世界を、音楽と芝居のハーモニーが描き出します。
脚本・演出: 網谷正美(大蔵流狂言師)
音楽: 西邑由記子(作曲家)
料金: 一般:3,000円 学生・65歳以上:2,500円 当日各500円増
場所: 京都府立府民ホール アルティ
それから、庄?隆志さんによる「手話ポエム」を含んだ独り芝居「手の詩/宮澤賢治の詩」。これも私は行けなくて残念です。
庄?隆志 独り芝居 手の詩(うた)/宮澤賢治の詩(うた)
2010年1月29日(金) 開場18:30 開演19:00
入場料: 大人1,000円 小学-高校生500円
場所: ハートピア京都 大会議室
共催: 劇団あしたの会 聴覚障害者教育京都フォーラム
チケット申し込み・問い合わせ
劇団あしたの会 Fax: 075-812-8742
聴覚障害者京都フォーラム Fax: 0771-22-7102
下の絵は、公演チラシから。
ゆき
Twitterを拝見し、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、こちらのブログでご案内頂いたご縁で、本日、「賢治の幻想」観劇してまいりました。
直前まで悩みましたが、当日券があると聞き、行ってみることにしました。
結果、帰り道は「すきとおったほんとうのたべもの」でお腹が、いや、胸がいっぱいになりました。
「土神と狐」「鹿踊りのはじまり」「なめとこ山の熊」の童話だけでなく、「永訣の朝」「春と修羅」の一部?も織り交ざり、嘉十がお嘉になってはいましたが、これも構成の内か?流れがとても良かったです。
演奏や演技、舞台や演出もすばらしかったです。それと、座席の位置によって、伝わり方が違うかもと思いました。私は正面4段目、視野の狭さもありますが、演者の目線の先を追ったり、星を見上げたりしました。
土神を「演じる」人に、真っ直ぐさや、育ちのよさ、上品さを感じてしまったり、(これは私の職業病?)5匹目の鹿のおどけた様子や、6匹目の鹿の歌の「愛どし」に、つい、思い入れが激しくなってしまいましたが、童話を読んで思い描いていた世界が目の前に繰り広げられ、すっかり魅了されました。すばらしいところは数限りなく、報告しきれないことをご報告いたします。
絵本の読み聞かせから足を踏み入れたのですが、今では、『昔話の深層』的なのかどうかはわかりませんが、いくつものお話が、夜中に貼り付き、掻き回してくるような様々な「感情」を現し出し、また、浄化してくれます。
いつもお話できないことばかりで申し訳ないのですが、こちらのブログからも童話の背景を感じ、深みを学んでいます。
「賢治の幻想」の追加公演を願うとともに、ブログを通じての様々な広がりを、これからも拝見させてください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
hamagaki
ゆき様、こんばんは。
「申し訳ない」とは、とんでもありません。素晴らしいイベントを体験されて、本当によかったですね。私がブログに書いたことが、少しでもそのきっかけになったのでしたら、私もうれしいです。
ゆき様の文章から、この創作劇のすばらしさが迫力を持って伝わってきます。「すきとおったほんとうのたべもの」のお相伴に、少しだけあずかったような気持ちになることができました。
こちらこそ、本年もよろしくお願いします。