昨夜も「万両」でおでんを食べていたのですが、今朝は6時台に家を出て、8時40分伊丹空港発の飛行機に乗りました。
花巻空港着が10時05分、この時点でも雨は降り続いていて、「賢治祭」は屋内開催になるのだろうかと気を揉みながら、タクシーに乗りました。
最近のニュースでは、北上川の上流のダムが賢治祭に合わせて放水制限をしていて、何とか「イギリス海岸」の泥岩層が露出するようにと協力してくれているということだったので(たとえばこちらの記事)、運転手さんに頼んでイギリス海岸に寄ってみましたが、今朝の雨の影響もあってか、泥岩層はぎりぎりのところで水面に顔を出してはくれず、流れの下でさざ波を立てていました。
イギリス海岸を後にしてから、まずホテルで荷物を置いて、胡四王山の「山猫軒」で昼食をとりました。
このお店は2年ぶりくらいですが、メニューが少し変わっているのですね。私は「ホロホロ鳥のチキンカツ定食」というのを食べましたが、以前はなかった料理なのではないでしょうか。ホロホロ鳥はあっさりしていますが、しそ・チーズ巻きのカツにすることで、美味しくアクセントがついていました。
このあと、「イーハトーブ館」に行って、現在展示中の「高村光太郎展」を見ました。賢治と光太郎の出会いについては以前にも少し興味を抱いたことはありましたが、田中智学への傾倒や、長沼智恵子や野村胡堂を介した縁など、不思議なつながりもあったことを知り、新鮮な感動を持って見ました。
このあと午後1時からは、イーハトーブ館で行われた「賢治の里で賢治を読む」という催しがありました。以下、その写真です。
午前中の雨にもかかわらず、賢治祭は何とか雨の上がった詩碑前広場で行われました。
今年は、花巻北高校合唱団の清楚な歌声、勇壮な岩崎鬼剣舞、花巻南高校演劇部の「ピアニカ弾きの(!)ゴーシュ」のシュールなユーモアなどが、印象的でした。パルヴァースさんのお話は、いつ聴いても面白いですね。
塩見
お、鬼剣舞じゃないですか! 賢治祭への鬼剣舞は久しぶりですね。ピアニカ弾きも面白そう!今年は東京待機組です。今日も休みを取ったので、実質4連休なのですが…。イギリス海岸の復活と言うイキな計らいも、雨が降ったようで残念でした。私はこの泥岩層は写真でしか見たことがないんですよね。来年も期待します。そうそう、賢治祭の後のバス臨時便もなくなったそうで、これは徒歩・鉄路組としては残念ですね。
ねこおしょう
はじめまして。以前から時々拝見させていただいております。
花巻へは今まで3度訪れ、いずれもつれを伴っての旅でしたが、今回はあえてひとり
で訪れました。色々物思いにふけりつつ、一関の東北採石工場、めがね橋、イギリス
海岸などを巡って、今回のメイン「賢治祭」を観るため、賢治詩碑へと向かいました。
子供たちの合唱や詩人倶楽部の方の詩の朗読、岩崎鬼剣舞、そして精神歌合唱など、
本当に感動しっぱなしで、何というか、賢治さんとそこに集っている人々との強いつ
ながりを感じることができました。
私は関東で生まれ育ったのですが、なぜかあの東北弁の響きが大好きで、聞いている
だけで何とも言えない温かい気持ちになれます。そんな温かい音色の言葉が飛び交い、
虫の音が涼しく響く空間で、賢治さんの想いや世界観に浸る事ができて、本当に心が
幸せでいっぱいになりました。来年も絶対行きたいと思っています。
これからも管理人さんの素敵な“賢治さん情報”や“旅のレポート”などを楽しみに
しております。素敵な賢治祭レポート、有り難うございました。
hamagaki
>塩見様
今年は「東京待機」、御苦労様でした。ご指摘のとおり、賢治祭への「鬼剣舞」の登場は久しぶりだと、司会の方も説明しておられました。本当に迫力に満ち感動的な舞いを、堪能させてくれましたよ。
バスの臨時便の廃止もそのとおりで、第一部終了後には、「乗合タクシー」が大量にピストン輸送をしていました。
来年は、お会いできればいいですね。
>ねこおしょう様
ご訪問、ありがとうございます。素晴らしい「一人旅」だったのでしょうね。
賢治ゆかりの地をじっくりとめぐり、最後に「賢治祭」というコースならば、まさに心とからだ一杯に、「賢治さん」を感じるものになったかと、拝察します。
賢治祭の、「あの夜」の「あの場所」の雰囲気は、たしかに独特のものがありますね。
来年は休日が都合よく並んでくれているので、私も何とかしてまた参加したいと思っています。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。