新聞に登場する「宮沢賢治」

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 2007年が終わったので、また「新聞記事の中に<宮沢賢治>がどのくらい登場したか」ということを調べてみました。
 例によって下のグラフは、「アサヒ・コム・パーフェクト」の検索を用いて、「朝日新聞」の見出しや記事および「週刊朝日」「AERA」において、「宮沢賢治」という語が1年で何回登場したかを調べたものです。

朝日新聞の「宮沢賢治」言及記事数(1985-2007)

 結果、去年の言及記事総数は251で、生誕百年(1996年)をきっかけに増大したプレゼンスが、10年以上たっても持続しています。これはもう「ブーム」というよりも、<宮沢賢治>という存在が、マスコミにとって定番のキャラクターの一つになった感じです。

 例を挙げると、年末年始の「中日新聞」だけをとってみても、宮澤賢治ネタが続けて登場していました。
 まずは、12月30日朝刊のコラム「中日春秋」で、ちょうど7年前の12月30日に起きた「世田谷一家殺害事件」に関連して、「ツェねずみ」が出てきました。
 もう一つは、よくあるパターンですが、その元日版に、温暖化問題のからみで「グスコーブドリの伝記」が取り上げられていました(<地球発熱 第1部・備える> 1 コメ異変)。「温暖化問題取材班」というのが、年末に花巻まで赴いて取材をしたようですね。

 ところで、これは他の作家と比べるとどうなのかと思ったので、これも昨年1年間の記事数について、同様に調べてみました。

2007年朝日新聞における日本の作家言及記事数

 とりあえず思いついた人に関して検索してみたのですが、他にも対象とすべき人はあったでしょうか。
 しかしそれにしても、上位二人が、他にかなり差をつけています。今や「漱石」と「賢治」が、われらが「国民的作家」なんでしょうかね。