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保阪嘉内顕彰行事

 賢治が書簡[178](1920年12月上旬?)の中で、「我が友保阪嘉内、我が友保阪嘉内、我を棄てるな。」と痛切に訴えた相手、盛岡高等農林学校の1年後輩だった保阪嘉内ほど、賢治がその生涯において愛した友はいなかったでしょう。

 結局二人は、1921年7月につらい別れを経験しますが、その後も賢治には「銀河鉄道の夜」をはじめ、嘉内への呼びかけが込められているかのような作品が多数ありますし、嘉内の方も、郷里で仲間と語る際には、「今に見ろ宮沢賢治は文壇に高く評価されるであろう」と述べたり、自分の息子たちには「グスコーブドリの伝記」を読みきかせたりしていたということですから、お互いを思う気持ちは、終生変わらなかったのだと思います。
 後半生は、その交流はほとんど途絶えていたとは言え、二人の絆からは、何かとても熱い尊いものを感じます。

 さて昨年は、2人の生誕110年ということで、嘉内の地元の山梨県韮崎市では「宮澤賢治・保阪嘉内生誕110周年記念展」などが開かれて話題を集めましたが、今年も一連の行事は、さらに続くようです。

 まず、「山梨県立文学館」では、「宮沢賢治 若き日の手紙 ―保阪嘉内宛七十三通―」展が、この9月29日から11月25日まで開かれます(月曜休館)。
 この展示の関連事業として、栗原敦氏や保阪庸夫氏の講演や、「オペラシアターこんにゃく座」の公演、「風の又三郎」の映画会など、盛り沢山の企画が予定されています(詳しくは、こちらのページ)。

 さらに、この期間中の10月13日(土)には、二人の友情と理想を表すモニュメントとして、「保阪嘉内・宮沢賢治花園農村の碑」が「東京エレクトロン韮崎文化ホール」の前庭に建立され、その除幕式が行われます。この日、同ホールでは、歌人の福島泰樹さんの記念講演も予定されています。

 さらにさらに、上の山梨県立文学館の企画展関連事業のページには、まだ掲載されていませんが、11月4日には、「文学散歩」のツアーも行われるそうで、文学館を出発して、韮崎市の深田公園(深田久弥氏終焉の地・茅が岳入口)、保阪嘉内生家、保阪嘉内の墓、花園農村の碑などを見学し、生家近くの公民館で昼食休憩して、遺族のお話をうかがうというスケジュールが、予定されているということです。

 NHK大河ドラマ「風林火山」のおかげで、私も甲斐の国がこのところ身近になった感じですし、この秋にはぜひ一度、旧駒井村あたりを訪ねてみたいなどと考えている今日この頃です。

嘉内と賢治