今年初めに出た『ウェブ進化論』とともに、昨年末に出た『ザ・サーチ/グーグルが世界を変えた』という本は、現代の「クモの巣」の新たな趨勢(=Web 2.0)について、世に広くアピールしてくれました。
朝日新聞におけるこの本の書評で、ノンフィクションライターの最相葉月さんが「銀河鉄道の夜 初期形三」に出てくる「地歴の本」というイメージを引き合いに出しておられたという話を、以前に「ウェブと「地歴の本」」というエントリーに書きましたが、その後私はその最相葉月さんから、直々にメールをいただきました。
メールの趣旨は、この6月4日、読売新聞社主管の活字文化フォーラム「新!読書生活」というイベントで、作家の荒俣宏さんと最相葉月さんが対談をされる際に、当サイトで公開している賢治歌曲の中から某1曲を、話の中で使用させてもらえないかという依頼だったのです。
もちろんのこと私は喜んで了承いたしましたが、当日の対談の招待券(右写真)も送っていただきましたので、6月4日は東京へ行って、自らの編曲による賢治の歌曲が流れる場に、ちょっと居合わせてこようかと思っています。
「知への旅立ち」と題された今回の対談は、荒俣宏さんと最相葉月さんが二人で十数冊のお薦めの本を挙げて語り合うという内容だそうで、最相さんはその中で宮澤賢治の本も、取り上げられる予定ということです。
私としては、『絶対音感』(小学館文庫)という音楽界のルポ物でなじみがあった最相葉月さんですが、冒頭の書評でわざわざ「銀河鉄道の夜」を引用されるあたりも含め、実はかなりの賢治ファンでいらっしゃるようですね。
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