右写真は、先月に出版された「ガラス絵の宮沢賢治」シリーズの『祭りの晩』(草の根出版会)
の表紙ですが、このガラス絵の作者である児玉房子さんの展覧会が、来月に京都で開かれます。
百万遍の「思文閣美術館」
における開催で、スケジュールは以下のとおりです。たまたま思文閣美術館に行った妻が、チラシを見つけて持って帰ってきてくれました。
児玉房子さんは、
岩手県遠野市在住のガラス絵作家です。
ガラス絵作家児玉房子が描く
宮沢賢治のイーハトーブ
2005年5月1日(日)~6月26日(日) 月曜休館(5/2は開館)
5月1日(注1)
14:00-14:30 講演会「ガラス絵に魅せられて」 講師:児玉房子
14:30-14:50 「星めぐり」「精神歌」ほか 歌:松本忍
15:00-16:00 遠野昔ばなし 語り:新田安子
5月2日
14:00-15:00 ギャラリートーク 児玉房子
5月3日(注2)
13:30-16:00 ガラス絵教室 講師:児玉房子
5月4日
14:00-15:00 ギャラリートーク 児玉房子
5月5日
11:00-12:00 「風の又三郎」ほか
14:00-15:00 遠野の民話より 「おしらさま」ほか 琵琶演奏:室井三紀
6月9日(注2)
13:30-16:00 ガラス絵教室 講師:児玉房子
6月11日(注1)
14:00-15:00 講演会「宮沢賢治のイーハトーブを描いて」 講師:児玉房子
(注1)先着120名
(注2)要予約・定員20名/参加費3000円;材料費含む
ところで、上の本の表題は「祭りの晩」になっていますが、「【新】校本全集」などでは「 〔祭の晩〕」です。賢治自身は原稿に題名を記入しておらず、本文の冒頭は 「山の神の秋の祭りの晩でした。」と始まる点からすると、この本の題の方がより「原則的」 なのかもしれませんが、「祭の晩」がこれまでの慣用であることを注記しておきます。
つめくさ
このガラス絵の、暗くほんのり明るいさまは
小さな町の短い夏の、昔の祭りの夜をたしかに
思い出させてくれますね。
遠野の夜も思い出されます。
先日出された花巻史の本を注文しました。
hamagaki
つめくさ様、コメントありがとうございます。
「小さな町の短い夏の、昔の祭り」という言葉がじーんときました。もう一度、童話を読みかえしてみて、あちらこちらの描写が胸にしみました。
「お旅屋」なども出ているところからすると、このお祭りは、賢治が死の直前にも見た、鳥谷崎神社の秋祭り(現在の花巻まつり)をモデルにしているのでしょうか。
「山の神」のお祭りとしているところが鳥谷崎神社の祭礼とは異なりますが、「山男」の出現に意味を与えるため、やはりこれは山の神のお祭りである必要があったのかもしれません。
ところで、「先日出された花巻史の本」とは、どんな本なのでしょうか?
つめくさ
上は、岩手日報(3/28)に紹介されていた
花巻史談会「花巻歴史年表」のことです。