「大槌宮沢賢治研究会」発足へ

 去る2月11日に私は岩手県大槌町を訪ね、そこで下記の佐々木格さんと宮村通典さんにお目にかかり、とても貴重なお話をお聴きしてくることができたのですが、その詳しい内容はまた次の記事でご報告することとして、まず今回は、来たる2月15日(日)に大槌町において予定されている講演会と、それを機に「大槌 宮沢賢治研究会」が発足予定であることを、ここにご紹介させていただきます。

 下の写真が、2月15日のその講演会の案内チラシです。

「宮沢賢治と大槌の関わりを知る」

宮沢賢治と大槌の関わりを知る

  日時: 平成27年2月15日(日) 13:00-16:00
  場所: 大槌町中央公民館第一会議室(3F) 無料

  第一部 宮沢賢治と大槌の関わり
                ベルガーディア鯨山 佐々木 格
  第二部 宮沢賢治に背中を押されて
                県立大槌病院心療内科医師 宮村 通典
  第三部 大槌 宮沢賢治研究会の発足
                小学生から大人まで参加できます。

  申し込み・問い合わせ先: ベルガーディア鯨山
                Tel. 0193-44-2544 佐々木
  主催: ベルガーディア鯨山
  後援: 大槌町教育委員会

 中心となってこの催しを企画し、第一部の講演もされる佐々木格さんは、釜石市の会社を早期退職後、大槌郊外の高台に「ベルガーディア鯨山」と名づけた美しい庭園を開き、そこに「風の電話」「森の図書館」「ガーデンカフェ」「ツリーハウス」などを、ご自分で製作しておられます。
 今回の催しを機に、「大槌 宮沢賢治研究会」を発足させ、また今後は大槌町内に2基の新たな賢治詩碑を建立する計画も進行中とのことです。
 佐々木さんが運営しておられる「風の電話」という素晴らしい<媒体>に関しては、次回記事でご紹介させていただくつもりです。

 第二部の講演をされる宮村通典さんは、心療内科の医師であり、日蓮宗の僧侶でもあるという方で、先の震災までは長崎県大村市の病院で勤務しておられましたが、震災を機に長崎の病院は退職し、自ら大槌町の病院に赴任して、地元の医療に尽くしておられます。
 私は2月11日に、宮村さんにも親しくお話をうかがうことができたのですが、宮村さんが九州から、はるばる三陸の被災地に身を投じる決断をする上で、大きな力となったのは、賢治が「〔雨ニモマケズ〕」に記した「行ッテ」の精神だったということです。

 今後の大槌町のさらなる復興と、「大槌 宮沢賢治研究会」のご発展を、心からお祈り申し上げます。

ベルガーディア鯨山
ベルガーディア鯨山