去る12月2日、「第4回イーハトーブ・プロジェクトin京都~歌でつづる宮沢賢治の世界~」が無事終了いたしました。おかげさまで、171名もの方々がお越し下さり、皆でご一緒に賢治の音楽を楽しむひとときを過ごすことができました。
とりあえず本日は、いくつかの写真を中心に、アップします。
まず、お昼前の会場設営。
これは、歌手用のサスペンションライトの位置を調節しているところ。舞台上手にあるスクリーンには、コンサートのタイトル画像を映しています。
続いて、午後1時半からのリハーサル風景。
ソプラノの大神田頼子さん、バリトンの浦恩城利明さんが、「二本腕木」の格好をしながら「月夜のでんしんばしら」を歌っています。後ろの黄色の丸は、大きな月・・・。
次は本番の写真から、大神田頼子さんによる「星めぐりの歌」。
スクリーンには、歌に登場するタイミングに合わせて、星座の絵が映されました。「大ぐまのあしを きたに/五つのばした ところ」では、パワーポイントのアニメーション機能を使って、柄杓の外縁を一、二、三、四、五、と5倍に延ばし、「そらのめぐりの めあて」で、その北極星を中心に、星座が360°回転しました。
「剣舞の歌」の様子。
この曲は、大神田さんの振り付けつきです!
「イギリス海岸の歌」。
バックには、ちらちらと揺れる波が映っています。今回は、会場の照明担当の方が、私たちと一緒にいろいろと効果を考えて下さって、様々な「かげとひかりのひとくさり」が映されました。
大神田さんと浦恩城さんの二重唱で、千原英喜作曲「雨ニモマケズ」。
通常のプログラムとしては、これが最後の曲でした。作曲者の千原さんご自身が、「今を生きる皆への応援歌、命の讃歌」と呼ぶ、熱いマーチ。
最後には、「種山ヶ原」を会場の皆さんと合唱をしようという趣向でした。下写真は、合唱に先立ち、竹崎利信さんによる「種山ヶ原」の歌詞朗読。
竹崎さんは、「第3回イーハトーブ・プロジェクトin京都」に出演していただきましたが、今回は実行委員会に加わり、舞台監督として緻密に進行を司って下さいました。
朗読に続いて出演者は舞台に集まり、会場もご一緒に「種山ヶ原」の合唱。
会場の皆さんもしっかり声を出して下さって、感動的な歌になりました。
今回のコンサートのちょっと変なところの一つは、3~4曲ごとの合間に、私がかなり僭越にも出しゃばって、「解説」を入れさせていただいたことです。へたをすると、演奏会の総計時間の3割くらいは、私がしゃべっていたかもしれません。
ほんとにこんなコンサートでもよいのか?と迷いつつも、準備をしていました。
それから今回のもう一つの変なところは、上の写真にもあるように、舞台上手にけっこう大きなスクリーンを置いて、そこにそれぞれの歌に関連した画像などを投影していたことです。
それに、解説をする時には私が上写真で朗読をしている演壇に立ち、このスクリーンに説明用スライドを映していたので、何か学校みたいにちょっと堅苦しかったかもしれません。
まあこういうような感じで、良し悪しはともかく、音楽会にしてはえらく「音以外の情報」を盛り込もうとした企画と相成りました。
いろいろなご感想があったかと思いますが、でも「わかりやすくて、愛が込められていた」とのお声をいただけたのは、主催者としては何よりも嬉しかったです。
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