先日の、全国高校サッカー選手権における盛岡商業の記念すべき初優勝は記憶に新しいところですが、今年の9月に開幕する「全国フットサルリーグ(Fリーグ)」に参戦する岩手チームの名称が、発表されました。
その名前は、「ステラミーゴいわて花巻」。日刊スポーツの報道を見ると、その由来は、「ステラ(星)は、花巻生まれの作家・宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』のイメージから。アミーゴ(仲間)は、地域のサポーターを意味している」ということです。
「ステラ」はイタリア語、「アミーゴ」はスペイン語から拝借したということで、考えてみるとちょっと変な感じはするものの、まあこれくらいはJリーグのチーム愛称の強引な造語に比べれば、穏やかな方でしょう。
でも、どうせ宮沢賢治を持ち出すのなら、この際「エスペラント」で名づければ、もっとすっきりします。「星」は「stelo(ステーロ)」、「友だち」は「amiko(アミーコ)」で、複合語にすれば、「stelamiko(ステラミーコ)」。
最後の「コ」と「ゴ」だけが違ってしまいますが、結果的にほとんど同じになるのは、エスペラントがラテン系の言葉を元にしているからですね。いずれにしても、JR釜石線の駅の「愛称」を連想してしまいます。
個人的に、この秋には「ステラミーゴいわて花巻」の活躍を期待しています。
佐藤竜一
こんにちは。エスペランチストの私も、同じようなことを考えました。イーハトーブというエスペラントをもじったことばばかりがひとり歩きしていて、エスペラントへの関心の低さは相変わらず。賢治の愛好者は多くても、エスペラントをやろうとする人は少ない。
岩手のチームなのだから、エスペラントで命名してみようというしゃれっ気があってもよかったとは思います。
ところで、エスペラントをどこかで習ったのですか?
hamagaki
佐藤竜一様、コメントをありがとうございます。
たしかに、エスペラントでチームに命名していたらよかったのに、と私も思いましたので、記事に書かせていただきました。
私はエスペラントを「習った」ことはないのですが、高校生時代に賢治への関心が波及してエスペラントも勉強したくなり、大学書林から出ていた『エスペラント四週間』という本を買って読んでみたり、もう一冊何か1500語ほどの単語集を買って、単語カードを作っておぼえたりしていました。高校の休み時間には、英語ではなくてエスペラントの単語カードを繰っている、変な生徒でした。(^^;
今ではすっかり忘れてしまっていますが、何となく単語の感じが記憶の底に沈んでいて、「ステラミーゴ」という言葉を見た時、もしやと思ってエスペラントの辞典を開いてみた次第です。
ところで、以前に佐藤様にコメントをいただいて以後、ご著書の『黄瀛 その詩と数奇な生涯』を購入して、ボツボツと読ませていただいていたところです。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
佐藤竜一
浜垣さん、どうもありがとうございます。黄えいさんとは、不思議な縁でした。会えるかどうかもわからず、中国人の友人を頼り、会社の休みを利用して重慶に飛びました。そのことが思い出されます。
この本は私の最初の本で、とりわけ思い入れの深い本です。一昨年、黄えいさんは98歳で亡くなりましたが、賢治を発見し、理解した詩人でした。もっと、多くの人に知ってもらいたい人です。