加藤學編曲「星めぐりの歌」制作中

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 先月普代村へ行った際に、盛岡の合唱団「北声会」の常任指揮者・山田靖了さんといろいろお話をさせていただく機会が持てたのですが、その後山田さんから、加藤學編・作曲「混声合唱のためのイーハトーヴォ幻想」の、作曲者自筆楽譜のコピーを送っていただきました。

 加藤學氏は、1950年盛岡市生まれ、水沢高校から岩手大学教育学部音楽科を卒業して、各地の高校や短大でで音楽教師をし、合唱部の指導をするかたわら、旺盛な作曲活動を展開されました。
 全日本合唱連盟創作合唱曲の公募に佳作1回入選2回、また「草に寝て・・・六月の或る日曜日に」は、全日本合唱コンクールの課題曲にも選ばれています。
 1992年以降は教職を退き、フリーの作曲家として活躍をしておられましたが、1998年に、47歳の若さで亡くなられました。

 「ポランの広場 I 」、「牧歌」、「星めぐりの歌」、「ポランの広場 II 」、という4曲で構成されている「混声合唱のためのイーハトーヴォ幻想」は、1985年頃の作品で、特に終曲の「ポランの広場 II 」では、賢治の歌曲を素材にして幻想的な世界が繰り広げられます。3曲めの「星めぐりの歌」は、しゃれて可愛らしい小品です。

 今日の午後は、この加藤學編曲の「星めぐりの歌」を MIDI 化する作業をしていました。まだ粗削りの楽器だけの演奏ですが、また時間がとれた時に、VOCALOID で歌声をつけてみようと思います。
 歌詞の二番の部分はソプラノとアルトの輪唱になり、さらに時々男声でそれを追いかけるフレーズが出てきますが、まるでぐるぐると廻っている「星めぐり」を象徴するかのようですね。

加藤學編曲「星めぐりの歌」器楽版 (MP3: 1.27MB)

加藤學自筆楽譜コピー