昨日8月27日は、宮澤賢治の誕生日でした。今年が「賢治生誕120周年」にあたるということで、今年に入ってからこれまでにも全国のあちこちで記念の催しが行われてきましたが、まさにこの週末、それらのイベントはピークを迎えています。
地元花巻では、宮沢賢治学会イーハトーブセンター主催の「第4回国際研究大会―イーハトーブは今どこにあるのか」(8月27日-29日)、宮沢賢治記念館では手帳実物を展示する「雨ニモマケズ」展(8月20日-28日)、宮沢賢治童話村では「イーハトーブ・フェスティバル」(8月26日-28日)や「童話村の森ライトアップ」(8月20日-28日)などが開かれています。
これ以外にも、賢治の母校でもある盛岡市の岩手大学では「リバイバル賢治」(8月29日-9月20日)があり、また丹波篠山でも8月27日には「宮沢賢治生誕120年の催し」が行われました。9月に入ると、埼玉県小鹿野町で「宮沢賢治 小鹿野町来訪100年・生誕120周年記念祭」(9月4日)や、岩手県一関市の「石と賢治のミュージアム」で「防災一人語り ・ 宮沢賢治生誕120年記念公演」もあり、まさに「目白押し」という感じですが、これら沢山のイベントの、おそらく今年最後を飾ることになるのが、12月23日に宮沢賢治学会・地方セミナーとして神戸で開かれる、「宮沢賢治と音楽」という催しです。
内容は、賢治の音楽に関する研究の第一人者である佐藤泰平さんによる講演や、ピアノ演奏、そして「西日本一」と言われる甲南女子大学のパイプオルガンの演奏もあるという多彩なものですが、当日は私も佐藤さんの「前座」として、「宮沢賢治の歌曲をめぐって」と題してお話しをさせていただくことになりました。佐藤泰平さんと同じステージに立てるとは、それだけでも光栄な感じがしています。
このイベントは、甲南女子大学の公開講座として、12月8日、15日、24日に行われる講演会やクリスマスチャリティコンサートの一環に位置づけられており、申し込みは甲南女子大学のサイトのこちらのページから行えるようになっています。
まだだいぶ先のイベントですが、今日はその時に使うことも考えて、賢治の「角礫行進歌」の演奏ファイルを作り直してみました。これは、グノーのオペラ「ファウスト」の中の「兵士の合唱」のメロディーを賢治が替え歌にしたものなのですが、今回は原曲のオーケストレーションを、ほぼ忠実に再現してみました。
氷霧 はそらに鎖 し、
落葉松 も黒 くすがれ、
稜礫 の あれつちを、
やぶりてわれらはきたりぬ。 (
天 のひかりは降 りも来 ず、
天 のひかりは注 ぎ来 ず、
天 のひかりは射 しも来 ず。
タララララ タララララ タララララ )かけすの
歌 も途絶 え、
腐植質 はかたく凍 ゆ、
角礫 のかどごとに、
はがねは火花 をあげ来 し。
信時哲郎
国際研究大会には行けませんでしたが、苦心のチラシ(!)がついに配布されたのですね。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
hamagaki
信時さま、先日はお忙しい中、お世話になりましてありがとうございました。m(._.)m
いろいろと苦心の成果のチラシが、いよいよ完成したようですね。
私のもとには、まず「関西宮沢賢治の会」から送られてきました。
12月には、どうかよろしくお願い申し上げます。
ゆきねこ
こんにちは
12月23日の講座大変楽しみにしています。
関西岩手県人会のHP
http://kihiroba.exblog.jp/23204241/
私のブログ
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2016-09-07
それぞれで、こちらのページをリンクさせていただきました。
hamagaki
ゆきねこ様、お久しぶりです。
来週はいよいよ賢治ウィークですね(^_^)
神戸の地方セミナーについて、ブログでご紹介いただきましたありがとうございます。
素晴らしい会場で、たくさんの方にお会いできることを、私も楽しみにしています。