賢治童話の絵本

 ほんとうは今日は休日出勤して仕事をするつもりだったのですが、昨夜ちょっと飲み過ぎたこともあり、一日中家にいて、この二日間のブログをまとめて書いたりしていました。

 昨日のセミナーの道すがら、絵本の読み聞かせをしているという方から、「賢治の童話のうちで、とりわけ多種類の絵本として刊行されている作品はどういったものか?」という質問を受けました。その場ではもちろん即答できなかったので、宿題として持ち帰り、あらためてお答えすることにしていました。
 この方は、いろいろな賢治の作品を子供たちに読み聞かせするうちに、同じ作品でも絵本の作者が変われば子供たちの反応がまったく違ってくることに興味を持ち、絵本のいろいろな「バージョン」を探しておられるということです。

 そこで、宮沢賢治学会イーハトーブセンターのサイトから、「ライブラリ」の「イーハトーブ館・販売書籍等一覧」というページの「絵本・画集等」という項目を調べてみると、99冊が取り扱われているうちで、最多はさすがに「銀河鉄道の夜」で9種類、次が「セロ弾きのゴーシュ」、「注文の多い料理店」、「風の又三郎」、「雪渡り」の5種類、続いて「よだかの星」、「水仙月の四日」、「どんぐりと山猫」が4種類、さらに「オツベルと象」、「カイロ団長」、「猫の事務所」が3種類、と続いています。
 これは、漫画も含んでいるところが「読み聞かせ」の趣旨とは少し異なることと、イーハトーブ館で現在販売されている本に限られるので、すでに絶版となっているものは含まれず、まだ入手可能なものでも全て網羅されているとは限らない、という問題はありますが、だいたい全体的な傾向はつかめるのではないかと思います。

 ご質問をいただいた方には、とりあえずメールでお知らせしました。