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 クリスマスに合わせ、トップページの詩を「一五八 〔北上川は熒気を流しィ〕」 からの引用に変えました。

 この部分の言葉(「クリスマスなら毎日だわ/受難日だって毎日だわ/・・・)は、唯一神による救済を説くキリスト教に対置して、 「救済者(=菩薩)は、毎日生まれ毎日死ぬほど輩出するのだ」という法華経的な思想を語らせようとしたものと思われます。作品は、 口語詩ではまれに見られる、物語的な設定を背景としたものです。
 「物知りの兄」「利発な妹」「小さな弟」という登場人物が、賢治たちの兄妹弟を思わせると同時に、作品中の「よだか」「かわせみ」「蜂雀」 という鳥の三兄弟にも対応しています。