「銀のゆり」像

1.テキスト

なし

2.出典

童話「雪渡り」

・・・赤い封蝋細工のほほの木の芽が、風に吹かれてピッカリピッカリと光り、林の中の雪には藍色の木の影がいちめん網になって落ちて日光のあたる所には銀の百合が咲いたやうに見えました。・・・

3.建立/除幕日

1996年(平成8年)7月30日 建立

4.所在地

花巻市大通り JR花巻駅前

5.像について

 上記の引用文のように、実際の作品中では、この像に見られるような「銀のゆり」が登場するわけではありません。
 四郎とかん子という二人の子どもが、小狐といっしょに踊りながらほとんど我を忘れて林の中に入っていった時の、あたりの情景です。
 さほど目だつ箇所ではありませんが、宮澤賢治らしい描写の一節ですね。