「青い槍の葉」

 6月に入ったということで、また表紙に賢治の詩の一節を載せました。
 『新宮澤賢治語彙辞典(原 子朗, 1999)』では、この詩の「青い槍の葉」とは「萱の穂」のことである、と記されていますが、 これは作品の内容からはどうしても、田んぼにぴんとはえそろった「稲の葉」のことだと、私は思います。この作品の雑誌発表形には、「挿秧歌 (=田植え歌)」と副題もついていますし。