商人ら

   やみていぶせきわれをあざけり

   川ははるかの峡に鳴る

   

   ましろきそらの蔓むらに

   雨をいとなむみそさゞゐ

   やがてちぎれん土いろの

   かばんつるせし赤髪の子

   

   恥いや積まんこの春を

   つめたくすぐる春の風かな

 

 


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