並樹の松を急ぎ来て
きみがおもかげ うかべんと
まなこつむれば
まひる蝋紙に刻みしゐし
北上川の 水線ぞ
青々としてひかるなれ
このこもり沼の夜の水に
あつきひたひをぬらさんと
夜草をふめば 幾すじの
北上川の水線は
火花となりて青々と散る
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