水部の線

   

   きみがおもかげ うかべんと

   夜を仰げばこのまひる

   蝋紙に描きし北上の

   水線青くひかるなれ

   

   竜や棲みしと伝へたる

   このこもりぬの辺を来れば

   夜ぞらに泛ぶ水線の

   火花となりて青々と散る

 

 


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