おこりあるみどりごを負ひ
そらしろく桜はうつり
川水はすべりてくらし
うら青き草火のなかに
毘沙門の像は年経て
梨白くはな咲きちりぬ
夜ごときてみどり児を圧す
あまの邪鬼押へたまへと
いくそたび母はぬかづく
中ぞらにうかべる雲の
蓋(ガイ)やまた椀のさまして
みどりごのはてをうらなふ
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