毘沙門の堂は古びて

   梨白く花咲きちれば

   胸疾みてつかさをやめし

   堂守の眼やさしき

   

   中ぞらにうかべる雲の

   蓋やまたまりのさまなる

   川水はすべりてくらく

   草火のみほのに燃えたれ

 

 


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