マドンナ像のさまなして

   母みどり児をうちいだけば

   そらしろくして桜は遷り

   川は十里をすべりて暗し

   

   をちこちに小祠に祀れる像は

   をのもにまことの宝ととなへ

   わづかにながるゝ草火のはてに

   梨またま白く花咲きちりぬ

   

   中ぞらうかべるひとひらの雲は

   蓋とも見えたる椀とも見ゆる

   その児の末をば占ふに似たり

 

 


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