夜をま青き藺むしろに

   ひとびとの影さゆらぐは

   きのふもけふもめぐり来し

   たばこばたけのおもひあり

 

   老いて手ふるふまろうどの

   みなみのそらをすかし見つ

   ちゞれし髪を恥づる女は

   ひとりはかなくものうたふ

 

 


   ←前の草稿形態へ

次の草稿形態へ→