◎夜をま青き藺むしろに

   ひとびとの影さゆらげば

   遠き山ばた 谷の畑

   たばこのうねのおもひあり

 

   夏のうたひに はべらへど

   ちゞれの髪恥ぢ 声を恥ぢ

   南かたぶく 天の川

   ひとりたよりと すかしみぬ

 

 


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