〔冒頭原稿なし〕

   信仰によって身を護り

   次なる拙者百姓技師は

   すでに烈しくやられて居り

   最后の女先生は

   ショールをもって濾してゐる

   さても向ふの電車のみちや

   部落のひばのしげりのなかに

   黄いろなあかりがかすかにともり

   南の黒い地平から

   巨きな雲がぼんやりのぼる

 

 


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