〔その青じろいそらのしたを〕
六、三〇、
その青じろいそらのしたを
金のあるやつらはみんなそなへが厳しいし
どこに工面に行かうにもみちがない
……ぬるんだ風ともひとつなにか音の渦巻……
このえん樹の木だ
甘いかほりといっぱいの蜂
そのコロイダーレな影のなかを
月光いろの花がしづかに降る
遠くでは規則正しく鼻を鳴らす馬
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