一〇六六

     〔今日こそわたくしは〕

                       五、十二、

   

   今日こそわたくしは

   どんなにしてあの光る青いあぶどもが風のなかから迷って

   わたくしのガラスの室の中にはいって

   わたくしの留守中室の中をはねあるくか

   すっかり見届けたつもりである

   

 


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