〔赤い尾をしたレオポルドめが〕
三、一六、
赤い尾をしたレオポルドめが
また鶏をとらうとして
田圃の雪をはしって行く
山は吹雪のうすあかり
杉の林の足なみに
麻睡をかけてレオポルドめが
せわしくひとりくぐって行く
林はうすい冠毛(コロナ)をかぶる
ちゞれて酸えた北の雲
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