〔土も堀るだらう〕
一九二七、三、一六、
土も堀るだらう
ときどきは食はないこともあるだらう
それだからといって
やっぱりおまへらはおまへらだし
われわれはわれわれだと
……山は吹雪のうす明り……
なんべんもきき
いまもきゝ
やがてはまったくその通り
まったくさうしかできないと
……林は淡い吹雪のコロナ……
あらゆる失意や病気の底で
わたくしもまたうなづくことだ
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