和風は河谷いっぱいに吹く
一九二七、七、一四、
南からまた西南から
七日に亘る(一字不明)霧と雨で
徒長に過ぎた稲を波立て
葉ごとの暗い露を落して
この七月のなかばのうちに
十二の赤い朝焼けと
湿度九〇の六日を数へ
異常な気温の高さと(以下空白)
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