〔今日こそわたくしは〕
一九二七、五、一二、
今日こそわたくしは
どんなにしてあの光る青い虻どもが
風のなかから迷って来て
縄やガラスのしきりのなかで
留守中飛んだりはねたりするか
すっかり見届けたつもりである
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