燕麦播き
一九二七、四、一一、
暗くて熱く
音なく汗もこぼれれば
畑の砂がつぎつぎ吸ふし
向ふを見れば鉛の水と
尾を曳く雲にもつれるけむり
下流には巨きな孔雀が酸えて
松の林や地平のかぎり
青々として横はる
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