札幌市
一九二七、三、廿八、
遠くなだれる灰光と
貨物列車のふるひのなかで
わたくしは湧きあがるかなしさを
青い神話のきれにして
開拓紀念の石碑の下に
力いっぱい撒いたけれども
小鳥はそれを啄まなかった
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