七三九

     

                  一九二六、九、一三、

   

   霧が深くて手が凍えるな、

 

   馬がびくっと

   ももをうしろへ引きつけるのは

   木のゆれるのとおんなじさ

   縄をなげてくれ縄を

 

   雲がどんどん刻ける時分

   みんなで萱をいっぱい刈って

   祭りみたいに帰って来やう

   

 


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