レーキを投げて寝ころべば
紅い萱草が(数文字不明)く
起きれば川がぎらぎらひかる
つめたい風の海蛇が
もう幾脉も幾脉も
野ばらの薮をすり抜けて
川をななめに溯って行けば
向ふ岸には
蒼い衣のヨハネが下りて
すぎなの胞子をたべてゐる
あああ
またあたらしいサーペント
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