二一

     痘瘡

                  一九二四、三、三〇、

   

   えゝ

   どうもこの

   日脚の急に伸びるころ

   かきねのひばの冴えだすころは

   こゝらの乳いろの春のなかに

   極めて愚俗な紅教が

   流行しだして困るのです

 

 


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