一九二四、三、二四、
湧水(みづ)を呑まうとして
犬の毛皮の手袋などを泥に落し
あわててぴちゃぴちゃ洗ったりするものだから
きせるをくわいたり
日光にあたったりしてゐる
工作の人たちが哂ふのだ
ところがおれは
この春の青いクレッスを
すきとほった水の像といっしょに
大曼陀羅に捧げやう
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